確信犯



何となく目立つ男、匠。


視界に入れる時は。


冷めた目で――流した。






――私は


やりたいことがある






この白澤印刷も、電子デバイス事業の方向へ進出する際。


祝宴が開かれた。


電子デバイス事業宣伝の機会。






準備、招待客の接待諸々の陣頭指揮を執ったのは。


会長の息子、匠。






必死なんだな、と思いながら。


仕事は仕事。


そこで私は。






彼と初めて接触を試みる。


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