私と上司の秘密
「じゃあ、もう、寝ようか。」

そう言われて、困ってしまった…。


布団もベッドも私の分しかない…。


どうしようかと思案していると、

「俺、凛の脚、触っていると落ち着くし、
それに、何か、安心するし、
よく寝られるから、一緒に、寝よっ!」

「あのっ~うっ、それって、私、抱き枕
みたいじゃないですか…。」

自分から言ったことなのに、何か、
照れてしまう。


「そんなことはない!
生身の凛のが断然いいに決まってる。
体温を感じられて、温かいし、気持ちが
いいし…。
抱き枕には、興味はない。」

そう言いながら、私に近づき、優しく
私の脚を撫でた。


「…、分かり、ました。
その代わり、かちょ、圭介の手、触っても
いいですか?」


自分で、発した言葉にも関わらず、自分で
恥ずかしくなってきた。


「凛、自分から要求してきたの、初めてじゃ
ないか?
いいことだ、思ったことは、何でも言えよ!
いくらでも、触らせてやるからよ!」

と不敵な笑を浮かべながら、私の頬を課長の
手の甲で、優しく撫でた。


頬にある課長の手を両手で握りしめ、課長の
手を自分の頬にすり寄せる。


「…、私も、落ち着んです…。」

課長の手の感触を感じながら…。


「そっか、それは、いいことだ。」

課長は、何かに納得するかのように呟いた…。
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