私と上司の秘密
車に乗り込み、もと来た道を走らせた。


右足に課長の手が滑り込むように伸びてきて、私の脚を上下に触りながら、


「凛ばかり、ズルいな…。」

「っえっ?
何が、ですか?」

触られていることに、ドキドキしながら、
『ズルい』の意味が分からず、聞き返す。


「何がって、凛が好きな俺のを自分だけ
楽しんで…。」

と言いながら、課長は、意地悪な笑をする。


「…、楽しんでって言われても、課長から、
してきたんじゃないですか。


「課長じゃないだろ!
何て呼ぶんだったっけ?」

「すいません、圭介です…。」

小声で、呼び方を間違ったことに、下を向いて言い直す。

「次、二人の時、課長って呼んだら、
お仕置きするからな。」

「そんなの、ひどいです…。」

反論すると、

「呼ばなければ、良いだけだろ。」

私は、言い返せなかった。
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