ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜
あたしが歩き始めると、後ろからまた足音が聞こえてくる。
う……うそでしょ!?
やっぱり、これって……!!
そう思った瞬間、全身から血の気が引いていくのが分かる。
今、あたしのあとをついてきている人が、これまであたしの下駄箱に繰り返し手紙を入れていた人なのかな?
そう考えると、辻褄が合うし。
その相手が、どんな人なのか確かめたいけど……怖くて後ろを振り向くことができない。
どっ、どうしよう。
とにかく!早く、早くここから逃げなきゃ……!早く、家に……!!
あたしは、必死の思いで走り出した。