ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜


タッタッタッ……


すると、当然向こうもあたしと同じように走り出し、相手の息遣いがすぐ後ろから聞こえてくる。


え!?相手の人、めっちゃ走るの速いんだけど。


ダメだ。

もっと速く走らないと、このままじゃ追いつかれてしまう。


そう思い、走るスピードを少し上げたとき──。



「きゃっ……!?」


相手があたしに追いつき、あたしはがしっと腕を掴まれてしまった。



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