優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)

RRRRRRR……。

3コール目に

「…もしもし?」

電話の向こうから大好きな優雅さんの

艶を含ませた声が聞こえた。

「あっ、あの、こんばんは!!
ま、舞花ですけど…あ、あの優雅さん。
今…電話しても…大丈夫ですか?」

緊張で言葉が詰まる私に

「……うん?
ああ…俺はもう帰ってるから…いいぜ。
舞花もお疲れ。」

会社では怖い優雅さんの

私だけに話してくれる優しい声に

私の胸がキュンとなる。

「…おい、舞花?
黙るなよ…どうかしたか?」

つい黙ってしまった私に

優雅さんの心配気な声がした。


「…えっ、あっ、いや、大丈夫です。
ごめんなさい。
あの、今日は優雅さんにお話があって。
来週会えた時でもいい話ですが
やっぱり今話したくなっちゃって…。」

「ククッ…舞花らしいな。
今でも、いつだろうと俺は別にいいぜ。
話の内容は何だ?言ってみろよ。」

私のお願いに

優雅さんはククッと笑いながらも

話を聞いてくれる事になった。


< 102 / 142 >

この作品をシェア

pagetop