W'smemory
その日の夜。お兄ちゃん達が帰ってきた。
「帰ったぞー」
「あれ?フィリップ君は?」
亜樹子は、辺りを見渡しながら言った。
「フィリップなら、新しいメモリを作るって言って地下に。」
「新しいメモリ?シュラウドがいねぇのにか?」
シュラウドとは、フィリップの母親で
メモリを作った1人。
いぜんまでは、そのシュラウドが色々送ってきてたりしてたんだけど………
「あ。そーいえばそうだね!いつもなら、シュラウドから送られてけるもんね!」
「違うわ!左兄妹!フィリップ君はね!もう何もかも分かったのよ!」
亜樹子は、そう言いながら回転やら、目をパチパチさせてた。
また、始まった鳴海亜希子のなりきり。
呆れるお兄ちゃんと私。
「お兄ちゃん、亜樹ちゃん壊れたけどどうする?」
「ほっとけ。あっ、心奈コーヒー」
「はぁい!」
私は、コーヒーを入れに行ったと同時に事務所のドアが開いた。
入ってきたのは。
「所長は、いるか?」
「竜くん!」
「照井っ!」
そう彼。
照井竜だ。
「何しに来たんですか、照井。」
「俺に質問をするな。それに、年下に呼び捨てにされたくない。」
人差し指で私の額をこづく。
「って!」
睨む私をスルーして妻の元へ。
「所長、これを見てくれないか?」
そう言ってビニール袋に入ってるメモリを亜樹子に渡す。
あ、亜樹ちゃんって結婚してるんだよ、一応ね!
「っぁ!」
そこへ兄もやって来た。
「んだ?…っ!」