僕らの明日の話をしよう
がんばれ、光太。
持ってきたお守りを、ぎゅっと握りしめる。
手作りのバスケットボールの刺繍をしたお守りは対になっていて、もうひとつは光太に渡してある。
愛用のリュックにつけてくれているはず。
ケガだけはしませんように。
光太が高く、翔べますように。
昨日よりも、もっと高く。
「綾! 綾!
光太くん出るよほらぁ!」
「ほんとだ……昨日より早いね!」
昨日は予選の時と同じように第3Qから出ていたけど。
今日は第2Qからか。
この時点ですでに20点差ついているからかもしれない。
あれ。
鹿島くんが光太の肩を引き寄せ何か言ってる。
それに光太は力強くうなずいた。
何か、やる気かもしれない。