僕らの明日の話をしよう


『綾センパイ、学校来てる?』


『具合わるいの?』


『この前のこと、まだ怒ってる?』


『ごめんね、センパイ。
謝るから許してよ~』


『今度こそちゃんと送るから、一緒に帰ろうよ』




文面だけ見れば、光太が必死になってるようにも思えるけど。


実際はちがう。

それだけはわかる。



相変わらず光太は常に女の子といるし。

傍らにはだいたい、あのショートボブの子を置いてる。


教室まで来るわけでもないし、

家はそんなに離れてないのに、うちに来ることもない。

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