僕らの明日の話をしよう

全然必死なんかじゃないんだよね、光太は。


私から行かないと、光太は自分から私の所にはもう来ないんだ。


前は毎日のように私の教室に迎えに来てて。

クラスメイトに“忠犬”なんてからかわれるくらいだったのに。




「終わってもいいやって、思ってるのかもな……」



私と同じようにさ。


私が好きだった、素直で、一生懸命で、一途な光太はもういない。



だったら別れればいいのにね。


光太もそれを、望んでるんだろうから……。


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