僕らの明日の話をしよう
「なんで……っ」
おかしいとは思ってた。
綾センパイが卒業する少し前からそれは感じてた。
センパイの家から、明かりが消えていたから。
部活のあと前を通っても、人が中にいる気配がしなくなっていた。
「なんでだよ!?」
綾センパイが留学しても、家族がいなくなる理由はないだろ。
なんで家が売られてんだよ。
じゃあ一体センパイは、どこに帰ってくるって言うんだよ!
もうムリだ。
耐えられない。
嫌われてもいい、呆れられてもいい、鬱陶しがられてもいい。
こんな心臓を焼かれるような思いをするくらいなら、俺は追いかけることにする。
追いかけて、逃げられても、必ず捕まえてみせる。
捕まえたらもう2度と、離さない。
絶対に。
そう誓った。
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