僕らの明日の話をしよう

昼休みには行くってみちるに連絡して、部屋を出た。


1階に降りると、お母さんがリビングにいて。

ソファーに深く腰掛けて、窓の外をぼんやりと眺めていた。


あーあ。

疲れた顔しちゃって。




「……あら。綾、起きたの」


「おはよ」


「おはよう。ひどい寝癖ねぇ」



しょうがない子、と。

お母さんは柔らかく笑う。


寝坊して、学校サボって、
遊び呆けている私を怒らないお母さん。


優しいお母さんを前にすると、申し訳なさと苛立ちが、半々で私の心を満たす。

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