僕らの明日の話をしよう


ねぇ、光太。


私笑ってるよ。

光太のおかげだよ。


光太がいないと私、笑えないみたい。




『お前が笑えることしてろ。それがお前の為になるから』




忍くんの言葉が脳裏に浮かぶ。


光太。

私ね、自分の為にはもう、がんばれなくなっちゃったんだ。


だからこれからは、光太の為に、がんばってみてもいいかな。

そしたらきっと、笑えると思うんだ。


それが私の為になるんだって。



こんなことは重すぎて、光太には言えないけど。

勝手に思うくらい、許してほしい。





好きだよ、光太。

本当に。



ごめんね。








< 92 / 467 >

この作品をシェア

pagetop