日曜日のキミ。

歌い終わった時、彼は言った。

「…俺も好きだよ。」

いろいろ考えていた私は唐突な言葉に驚いてしまった。

「えっ」

目を丸くした私にしょーやくんは
ニヤリと笑って
「その歌が。





勘違いしちゃったの?」

顔に熱が帯びるのがわかった。

「へ?!あ、え、あ、う、うんっ
勘違いしちゃったよ。」

えへへ。と笑って誤魔化した。
しょーやくんは面白くなさそうに
そっぽを向いた。

「もうつくね。」
落ち着いたしょーやくんの声はだんだん離れて行く。

このままいたら、誤解されちゃうかもしれないもんね。

少し寂しいと思う私がいるのは知らないふりをした。
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