日曜日のキミ。
体育館に行くと、まだ美琉はいなくて。

少しさみしいな、と思いながら準備をした。

なんか今日は忘れちゃいけないことがあった気がするなぁ…

なんだっけ??

そんなことを考えていると
いつもより気合の入った美琉が来た。

「ここあ!ねぇ、どうしよっ!」

なんの話をしているのか、さっぱり。

「忘れたんじゃないでしょうねぇ??」

痛いところをつかれて、私は苦笑いしかできない。
「えへへ。で、どうしたの?」

もぅ。と言う顔をして美琉は話してくれた。
「今日、裕人くんに声かけるんだよぅ
来週の土曜日…」

あ、そうだ。そうだった。
忘れちゃいけないことって、それだ。

忘れてたよ。

「あー、なるほどね。
あ、きたよ?いってき。笑」
いかにも軽いノリで言う私に美琉は呆れてる。

いや違う。
上目遣いで頼まれる。
「心愛、いってきてよ。
ねぇ…?」
そう言われると断れないよ…

「いいよ。」

そういう私に美琉は
「ありがとおおお!マジ感謝!」
そう言って飛びついてくる。

可愛いなぁ…もう。笑


私達は、裕人くんのところに行く。
もちろん、しょーやくんもいる。

「裕人くん。ちょっといいかな?」

声をかけられたのが、よっぽど驚いたのか 目を丸くしている。

なんか面白いな。笑

そんなことを思いながらイキナリ本題を口に出す。
「ねぇ、来週の土曜日暇デスカ?
よければ遊んでもらえませんか
美琉とふた「4人で!!!!!」

「「えっ」」
裕人くんと私の声がかぶる。

てか美琉、そんな声でるんだ。
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