秘密の歌は俺へのエール
始まりの想い
放課後、ある教室の前を通った俺は、
ふと聞こえてくる歌声に耳を傾ける。


『ねぇ 
限りある言葉で私のこの気持ちが
どれだけ伝わるかな
今までに出会った言葉だけじゃ
伝わらないよ 伝えられないよ
私の思いが足りないだけなの?
伝わらないのは
私の勇気が足りないだけなの?
伝えられないのは』


教室の窓際に座って窓越しに夕焼けを
見ながら…泣いてる?
腰までのびた傷みを知らない艶やかな
黒髪。
その黒とは正反対の白玉を思わせる
肌。
透き通るような
瞳。
一目でわかる、というよりわからなければ
そいつの視力を疑うべきだと思うぐらいに
美少女。
容姿端麗とはまさしくこのことだ。
そして何よりあの
歌声。
まるで自分のことのように…


不覚にも俺は一目で落ちてしまった。


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