秘密の歌は俺へのエール

謎の美声の少女

ー星都sideー


「なぁ、日向。」

「ん?」


こいつは幼なじみの城崎 日向(しろさき ひなた)。


「あ、もしかして星都くんは恋のお悩みでもあるのかな~?」


こいつはほんっと痛いとこついてきやがる。


「やーめた。俺にそんな幸せな悩みあるかよ。」


それがあるんだけど。まぁまだ好きとかそんなんじゃなくて…


「聞く!素直に聞くから!」

「A組の長い黒髪の女子って何て名前?」

「はぁ!?まさか知らねぇの?あの才色兼備の美少女を!ほんと野球しか眼中にないって感じだよなー」

「悪いかよ。」

「別に悪かねーけど…でもよ、あのスタイルにあの顔でおまけに運動神経抜群で頭もいい。あ
っもうひとつ言うと、演技力がやばい。」


あれ?演技?歌じゃなくて?


「ほら、彼女演劇部で去年初めて文化祭で見たときみんな感動して泣いてたんだよ。」


そんなに?すごい…だからあの時…


「そんな彼女の名前は、白河 夏日ちゃん。」

「サンキュー。あと情報ありがとよ。」

「おぅ、感謝しろよ。」


そう言い胸を張る日向。


「調子に乗るな。んじゃ、ちょっと行ってくるわ。」

「ってー!」


日向にでこぴんを一発かまし、教室を出る。

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