あまのじゃくな彼女【完】

初恋の人との再会は嬉しい。

今までそれなりに付き合った人はいたけど、正直どれも良い思い出じゃない。唯一キレイなまま、純粋な気持ちで懐かしめるのがシュンちゃんとの日々だけなんだ。

知り合いのお兄ちゃんに構ってもらってた、ってだけ。恋愛と呼べるものじゃないけど、あの頃はとにかく毎日が楽しかった。


でも、そんな初恋の人が女にだらしない適当男に成長してたなんて。しかもそれを私に秘密にさせるとか、どういう神経してるんだ。

シュンちゃんは私だって分かってて、キス・・・したってことだよね。
私だったから?いや、あんな秘密を守らせるくらいだ。きっと他意は無い。

もう分かんない。

事実を知った今、正体が分かったはずのシュンちゃんが余計に分からなくなっていた。


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