You are The One.
「…ありがとう。話してくれて。


思い出すの、辛かったよね。


ごめんね。


ありがとう…」


「!


なんでクロエが泣いてんだよ。」


「だってぇ〜…」


勇大君の手が私の方に伸びて来たなと思ったら、その手は私の腰と頭に回された。


「ありがと。


俺の話、最後まで聞いてくれて。」


勇大君の頭を撫でるリズムは、ボールをドリブルしていた時より落ち着いてい
て、気持ちが良かった。
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