5日だけの二人
なんとなく状況を理解した光一は、とりあえず電話に出る。
「はい、こちらトランス事業部です。」
すると相手側は、
「あの…、そちらに東堂光一さんて方はいらっしゃいますか?」
と、恐る恐る答えが帰って来た。 間違いなくミカだ。
「ミカだな? 俺だ、光一だよ。 携帯拾ってくれたんだな?」
どうやら俺は運がいいらしい、今時携帯なんて無くしたら戻って来ないだろうな。 それにしてもいつ落としたんだ? 確かミカと別れた後に、携帯で会社に連絡したような気がするんだけどな?
「そうなんだ? やっぱりこれ光一の携帯だったんだ? さっき駅のホームで拾ったんだ。 これもしかして昨日から落ちてたんじゃないの?」
「え? マジで? 全然気がつかなかった。 確かにあれからずっと携帯見てないような。 でも、何でそれが俺の携帯だってわかったんだ? 」
携帯のプロフィールを入力してたっけ?
「最初は駅員さんに預けようかと思ったんだけど、なんとなく中のデータを見たの、そうしたらびっくりしたよ、私の写真が入ってたんだからね、それでピンときたのよね、これは光一の携帯だって。
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