隣の席のキミが好き
って…あれっ。


そういえば、さっき坂で会ったとき、


『同じクラスだったら、運命感じるよな』


って言われたんだった。


だからわざわざあたしの隣の席に!?


きゃっ、どうしよう!


これも全て、着る者をかわいく見せてしまう、白風の制服のおかげなのかも…。



まさかあたしに、


こんなシンデレラストーリーが起こるなんて、信じられないよ。







「青葉くんっ、あたしこそ…これからよろしくお願いします」


ペコッと頭を下げる。



入学初日に、こんなイケメンに気に入られちゃうなんて。



あたしって、最高の幸運の持ち主だ。



自転車通学にしてよかった!



もしかしたら、とうとうあたしにも初の彼氏ができるかもしれない。


キャー!


ドキドキしちゃうっ!



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