涙々~RUIRUI~

月々


街で会う度、毎回キミは女の子を連れていた。
それが嫌に目に写って、遠回りをして目的地にいくんだ。
そして決まってキミが街に居る日の帰りは、朝方なんだよね…

いったい『ナニ』をしているの?
こんな雨の日もキミは『ナニ』をしていたのかな。

あの日もそうだった。ずぶ濡れで朝に帰ってきたキミは、猫を温めるように抱き玄関にたっていた。
『足、怪我してるんだ。ねぇ、治る?』
猫と同じ目をしていたキミは今でも忘れられない。

今も猫を助けてあげているの?
それとも『何番目』かのカノジョと…

わたしは、迷子の『猫』を探してくるから…。
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