猫の世界と私
不服なのか、不満げな表情を向ける結愛。
別の意味で不満げな表情で返す瑛祐。

あまりの衝撃に、瑛祐は固く決めた心が奥に押し込められた。

文化祭当日。

文化祭当日は朝から忙しく、誰かと一緒に過ごすことは考えられなかった。
少しの休憩で何とか回れるくらいで、それでも、同じ委員会で同じ休憩時間にいる人達と回るくらいだった。

結愛は何をしているのか、忙しさの中、考えたりもする。
けれど、そればかり考えていても仕事は終わらない。


瑛祐は今自分がやるべきことを必死にこなしていた。


そこに見える結愛の姿。
楽しそうに歩いている姿が見える。

距離があるからか、誰といるのかが見えない。

笑顔で口元が動いていることが分かる為、一人ではないはずだ。

そして、何の勘が働いたのか、一緒にいる相手が女子生徒ではないと思い、必死に結愛の隣を見るために、その姿が見える場所まで移動した。
微かに見える隣の姿は、明らかにズボンを履いており、それも瑛祐と同じ制服だと言うことが見て分かる。
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