°°ワガママの果て°°

ズルいのはわかっていた。
返事はいらない…なんて。
もう絶対俺から離れないで…なんて。


”好き”と伝えた瞬間の
アイツの困った顔が…
不安そうな表情が…



答えを求めたら終わってしまいそうな気がしたんだ。


離れて過ごした2年半。
それはココロごと無くしたような無の時間だった。
もうあんな思いはイヤだった。
せっかく再会出来たんだから…
例え付き合えなくても一緒にいられるなら…
その方が良かった。




俺はズルイ。


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