°°ワガママの果て°°
°°ワガママの果て°°運命
カチャカチャと食器と箸の音が
響く静かな食卓。


今日は珍しく父も一緒の夕食だ。


なぜこんなに気まずいのか…
なぜこんなにもつまらない食卓なのか…
早く自分の部屋に行きたい気持ちが
箸を急がせる。




「昨日の夜また抜け出したそうだな!」

父の低い声に箸を止めた。



「うん。ちょっとね」

素っ気なく軽く流したのは
この後の流れがわかるから。




「またあのチャラチャラしたヤツと一緒にいたのか?!」


「チャラチャラ?どこが?
お父さんは何を見て、何を知ってて
チャラチャラって言ってるの?」


想像通りの流れ。
それでもムキになるわたしは
やっぱりまだ子どもなのかもしれない。
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