怨ーline
怨ーlineの果てに・友里亜side
 授業中に、再びスマホが鳴った放課後。
由衣は私に、怨ーlineからのメールを見せてくれた。


「やはりだね」

それは由衣にとっては意外な返事だったようた。


「えっ、何のこと?」
由衣は知らばっくれた。


「解っているわよ。これアナタが捨てたガラケーからよね?」


「えっ!?」

あまりに驚いて声が出ないようだ。


「まあね」

私は得意気に微笑んで見せた。


そう……
私は彼と由衣の後を付けてあの公園に行ったのだ。
由衣は盗んだガラケーを捨てることに躍起になっていて、注意散漫だったのだ。




 「私はアナタを観察したの。そしたらガラケーをかなり離れた公園のゴミ箱の奥に捨てていた」


私は凄味のある言葉を由衣にぶつけた。


「彼女が何か悪いことした?」
私の言葉に由衣は首を振った。


「でしょう? 彼女が虐げられていることは薄々気付いていたの。彼もよ」


「彼って?」


「例の転校生よ。彼は私の恋人なの」


「恋人!?」

由衣はビックリ仰天したようだ。
由衣は私が唯一の友達だと思っていたようだ。
だからそんな強かだったなんて思いもしなかったみたいだ。

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