眼鏡男子の脳内デフラグ【番外編】
カスタマイズ

***

「ん~どうしようかなあ」

「何の話です?」


「スマホをカスタマイズしてるんだけどね」

ふーん



「僕もカスタマイズしたいですね」

「どんな風にするの」


「例えば」


彼女の髪を手で束ねて頭の上の方に持っていった

「似合います」

すると「そう?」と言ってからゴムでしばった


「あの、さくらんぼのやつを唇に付けてみてください」

「いいよ」



「次は?」

「僕の首に手を回してください」


「んん?」と、言いながら手が回ってきた



まったく

素直すぎです




「次が最後のカスタマイズですからね」

「うん?」



―チュッ


「…気持ちが良かったら、声をだして」

「ええっ」



―チュッ


――………


「…なんで、出さないんですか」

「~~―恥ずかしくて、無理」



……カスタマイズ、失敗しました


< 13 / 16 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop