先輩とアタシ



その日の部活が終わってから、1・2年生全員で3年生への寄せ書きを書いた。


書きたいことがいっぱいあって、なかなかまとまらなかった。



1番最後まで残って、先輩達へのメッセージを書いた。


大輔先輩も一緒に待っててくれた。


悩みながら書いてるアタシ、大輔先輩は


「小夜って字も可愛いね?」



と言ってドキドキさせた。



正直、隣に大輔先輩が居たから集中して書けなかったかも‥///



「じゃあ帰りますか?」


『はぃっ‥‥‥じゃなくて‥‥ぅ‥‥うん///』


「ばか。」



チュッ


アタシの鼻にキスをして


「わざと間違ってんの(笑)?」



と、からかうような、あの笑顔でアタシを見つめた。



『んなっ‥‥違っ‥‥///』



わざとな訳ないよ!



先輩と一緒に居て、余裕なんて無いんだから‥‥。


「小夜は、そんなに器用じゃないもんね?」



『ぶー!』



ほっぺを膨らませて、怒りを表現するアタシ。



「あんま可愛いことすんな。」


先輩は、再びアタシにキスを落とした。


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