先輩とアタシ


放課後。


急いで着替えを済ませ、体育館に向かった。


途中廊下で重そうに麦茶や、ナンバーを抱えている小さな背中。


小夜だ。


ふらふらしてるし。


危なっかしいヤツ(笑)


仲直りのチャンスだと思って、小夜に近づこうとすると


「だいちゃん♪」


後ろからいきなり本間さんが抱き付いてきた。


オレを呼ぶ声に小夜が振り返った。


まずい‥‥


気まずそうに、小夜は前を向き直してふらふらのまま歩き出した。


小夜‥‥また泣くのかな?


オレが見ていないところで泣くのか?



オレはその涙を拭う権利なんて無いんだ。


茫然と俯くオレに本間さんは、また余計なことを言う。


「あの子確かだいちゃんの彼女だよね?なんか子供っぽくて、だいちゃんと釣り合ってないね?」


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