先輩とアタシ



たった今不安になっていたアタシに先輩は、永遠を誓ってくれた。


そうだ。


忘れてたね。


先輩はアタシのことをすぐに見透かしてしまうし、アタシを幸せにする方法を知ってるんだ。


それは、アタシを好きだからって信じても良いんだね?


『絶対、絶対永遠だよね。』


「お前がオレを嫌いにならない限りね?」


有り得ないよ?


アタシが先輩を嫌いになるなんて絶対出来ない。

『嫌いになんてならないもん!』


「良かった。」



先輩はアタシを抱き寄せた。


幸せを噛みしめる。


先輩、また大切なものが増えたよ。


このブレスレット、宝物にするね。


先輩の腕の中で、やっぱり涙が溢れてきて、


「濡れちゃったじゃん!」


と、笑って先輩はアタシの頭をくしゃくしゃに撫でた。



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