イージーラブじゃ愛せない


「私が好きなのはジョージだけだよ。分かってるくせに。例え王子社長が三次元にいたとしても、萌えはしても惚れはしないよ。王子社長がどんなにイケメンで完璧でイケボでも、私はジョージの方がいい。ジョージの顔が、声が、身体が好き。ジョージ以外の男には触れられたくない」


と。全部言い切る前に私の身体はジョージに思いっきり抱きしめられ、そのままベッドへ押し倒されてしまった。


「もっと。もっと言って」


ぎゅうぎゅうと私の身体を抱きしめながら、ジョージが甘ったれたおねだりをしてくる。


「はいはい。好きだよ。ジョージだけ。二次元だろーが三次元だろーが、私が愛してんのはジョージだけだから」


『もっと言って』とおねだりしたくせに、言葉は途中でキスに遮られた。

どーしょもなく甘えたキス。好きで好きでたまんない気持ちが溢れてる。


手のかかる男だなあ、なんて思いながらも、私はそのキスを嬉しく受けとめた。
 
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