イージーラブじゃ愛せない


こんな幸せな時間に、終わりは確実にやってくる。

4人で馬鹿みたいに笑い合ってはしゃげるのにもタイムリミットがあるんだ。


それだけでもどうしようもなく寂しいというのに、この場を失くしたら俺はきっと胡桃との繋がりを失い兼ねない。


いくら数年先の話とはいえ寂しいわ焦るわで、気が付くと俺の口は取り繕うように勝手に明るく喋り出していた。


「大丈夫だって!俺たち離れたって絶対友達だし!年に何回か集まって飲み会開こうぜ、約束!あ、そだ。せっかくだからさ、友情の再確認ってことで久々に4人で遊びいこっか?」


俺の勢い任せの発案に、りんりんがパァッと顔を明るく上げた。


「いいね!どっか行こう!みんなでさ、4人でぱーっと遊びに行こう!」


俺も賑やかだけど、りんりんは4人のムードメーカーだ。彼女が笑えば場は一気に明るくなる。


「日帰りでキャンプは?丁度こないだりんかとバーベキューしたいねって言ってたんだ」

「優吾ナイス!いいね、バーベキューして釣りもしよっぜ!」


話に乗ってくれた優吾のおかげで、さっきまでの寂しさはどこへやら。テーブルはすっかりいつもの明るさを取り戻した。あとは……
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