イージーラブじゃ愛せない


「りんは?今年も風間くんと一緒にネズミーランド?」


今度は私から尋ねてみると、りんはオムライスを頬張っていた顔をヘニャリととろけそうに緩ませ「えっへっへ」と幸せの詰まった声で笑った。


「いいね、相変わらず仲良しで。もう2年も付き合ってるのに、りんと風間くんのラブっぷりもブレないよね」

「柴木ちゃんだって、せっかく彼氏が出来たんだからもっとラブラブしなよ~」

「無いね。そもそも彼氏じゃないから」

「まーたそんな事言って~。意地っ張りー」


ええいもう。クリスマスが近いからって浮かれてるな、りんの奴め。

それからもやけに煽って来るりんをサラリとかわしながら、私は美味しい日替わり定食をペロリと平らげたうえ、デザートのタピオカヨーグルトまで追加し完食した。





クリスマスを一緒に過ごせない事を、ジョージは最初こそイジけてショボくれてたけど。やがてあきらめたのか特に何も言わなくなった。


……あんまし放ったらかしなのも可哀想かな?ジョージかまってちゃんだし、イベント大好きなタイプだし。


そう考えるとヤツがあまりにも憐れに思えてきたので、イベントが終わったらジョージのアパートにケーキでも届けに行こうかな、なんてうっかり慈愛に満ちた事を考えてしまった。私、優しすぎる。
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