黄昏の特等席
今日の風は強く、薄着だと肌寒い。
けれど、今まで外に出ていなかったグレイスはそんなこと気にしていない。
他に何を話そうか考えていると、ミルドレッドが先に話しかける。
「寒くないですか?」
「大丈夫です。ミルドレッドさんは?」
ミルドレッドの服は自分が着ているものより少しだけ生地が薄い。
「大丈夫ですか?」
「心配ないです」
外に出てからもしばらくミルドレッドと手を繋いで歩き続ける。
馬車を使ったら目立つため、足音を立てないように気をつけながら、道を進んで行くと、細道が出てきた。ここから先のところに仲間達が待っていてくれていて、魔法具でそれを知らせてくれた。
「この道を通るんですか・・・・・・?」
「そうです」
無事に通ることができるのか不安になっていると、ミルドレッドが手に力を入れ、グレイスに頷いた。
「グレイスお嬢様、行きましょう」
「は、はい!」
細道を通りながら左を見ると崖となっているので、グレイスとミルドレッドは慎重な足取りで前に進む。幅は狭くないが、強風が吹いたり、足を滑らせて落ちてしまったら、確実に助からない。
恐怖で足を震わせているグレイスをミルドレッドは何度も大丈夫であること言い聞かせ、ゆっくりと歩き続ける。
けれど、今まで外に出ていなかったグレイスはそんなこと気にしていない。
他に何を話そうか考えていると、ミルドレッドが先に話しかける。
「寒くないですか?」
「大丈夫です。ミルドレッドさんは?」
ミルドレッドの服は自分が着ているものより少しだけ生地が薄い。
「大丈夫ですか?」
「心配ないです」
外に出てからもしばらくミルドレッドと手を繋いで歩き続ける。
馬車を使ったら目立つため、足音を立てないように気をつけながら、道を進んで行くと、細道が出てきた。ここから先のところに仲間達が待っていてくれていて、魔法具でそれを知らせてくれた。
「この道を通るんですか・・・・・・?」
「そうです」
無事に通ることができるのか不安になっていると、ミルドレッドが手に力を入れ、グレイスに頷いた。
「グレイスお嬢様、行きましょう」
「は、はい!」
細道を通りながら左を見ると崖となっているので、グレイスとミルドレッドは慎重な足取りで前に進む。幅は狭くないが、強風が吹いたり、足を滑らせて落ちてしまったら、確実に助からない。
恐怖で足を震わせているグレイスをミルドレッドは何度も大丈夫であること言い聞かせ、ゆっくりと歩き続ける。