恋するリスク
「おいしかったよ、ありがとう。」

耳元でやさしく囁かれ、私の頬は熱くなる。

「うん・・・。」

そのまま私は、佐藤くんの肩に身を寄せた。

彼の手が、私の髪を撫で、頬に触れ、親指で唇をなぞっていく。

その感触に、ぞくりとするように身体が震える。

彼の指先が離れると、入れ替わるように二人の唇が重なった。

何度か軽くキスをされ、私のココロはとけていく。

もっと触れたくて、感じたくて、私は彼に向かって手を伸ばす。

その瞬間、私のおでこにキスをした彼は、そのままゆっくり離れていった。


(ん?・・・これで終わり?)


むー・・・。

甘い気持ちに突然フタをされてしまい、私はなんだかとてもさみしい。


(なんだかんだ言って、佐藤くんはやっぱり淡泊なのかな?)


ココロが満たされなくて、佐藤くんの胸にコツンと顔を押し当てる。

「どーした?」

「・・・もう少し、してくれてもいいのになって。」

「え?」

「キス。もうちょっとしたかったの。」

「・・・!」

彼の胸の中で呟くと、突然、強く抱きしめられた。

苦しくなって、一瞬呼吸を忘れてしまう。

「ちょ・・・やばい。」

「え?」



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