恋するリスク
休憩室に戻ると、みんなはすでに食事を終え、ソファでまったり過ごしていた。

「おかえり。パン、いいの残ってた?」

同じく日勤の穂乃香に聞かれ、私はさげていた購買の袋を少し上に掲げてみせる。

「うん。いちごホイップサンドが残ってたし。」

後輩の横田さんがソファをつめてくれたので、私はそこに腰を下ろした。

「いちごホイップサンドをゲット出来たわりには、顔、怖いよ?」

「えっ!?」

真正面に座っている穂乃香に言われ、私は思わず頬をさする。

「ねえ、横田さん。」

「えっ!?い、いえ、いつも通り・・・キレイです!」

まだ1年目の横田さんは、かわいそうに、話題を振られて困っている。

「・・・まあ、そうだね。・・・そうかも。」

「へ?」

エレベーターで、西村先生に会ったせいだ。

いちごホイップサンドでも、私のことを笑顔に出来ない。

不思議そうな穂乃香を尻目にパンにかぶりつくと、私はごそごそとカバンからスマホを取り出した。

昨日から、ほとんどメールもチェックしていないのだ。

お店からのDMがほとんどだけど、私は一応チェックする。


(あ・・・。)


DMにまぎれて、佐藤くんからメールが来ていた。
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