恋するリスク
気が付くと、私はベッドの上にいた。


(ん?・・・あれ?洋服のままだ・・・。)


眠たい目を開き、まだ起ききっていない頭で、私は昨日のことを考える。


(昨日は新人歓迎会で・・・。

やっぱり相沢先生は西村先生の婚約者で・・・。

それで・・・確か・・・。)


(!!!)


私はガバッと起き上がる。

瞬時に佐藤くんの顔が頭に浮かんだ。

全部、覚えているわけではないけれど。

酔っ払って、佐藤くんが家まで送ってくれて。

それで・・・。


(そうだ!私、佐藤くんにキスして抱き付いて・・・!)


そこまで思い出して、顔にボン!と火が付いた。


(自分から、誘うなんて!!)


思い出せば思い出すほど、恥ずかしさで身が縮こまる。


(・・・って、佐藤くんは!?)


佐藤くんの胸を借りて泣きじゃくって・・・それから?

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