恋するリスク
五月晴れで気持ちのよい一日だった。

日勤を終えた私は、自転車にまたがると、まっすぐ家へ帰ってきた。

ここのところ外食やお惣菜が多かったので、今日こそ自炊しようと思ったのだ。

早速準備をしようと冷蔵庫を開けると、中はからっぽに近かった。


(うわー、卵すらないとか・・・。

いまからスーパー行くのも面倒だし。)


お茶を飲んで一休みした私は、結局、コンビニに夕飯を買いに行くことにした。


自宅から徒歩1,2分のコンビニは、今日も見慣れた店員さんがレジに立っている。

私は幕の内弁当とプリンを袋に入れてもらうと、自動ドアをくぐってコンビニの外に出た。

一歩前に踏み出した目の前には、スーツ姿の見慣れた男性。


(えっ・・・佐藤くん!)


私は驚いて、思わず動きを止めてしまう。

さらっと挨拶をして立ち去ればよかったのに。

「こんばんは・・・。」

「こんばんは。」

お互いに、ぎこちなく挨拶をする。

今の私は服装も髪型もテキトーで、メイクだって落ちかけだ。
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