恋するリスク
しかもコンビニ弁当・・・。

私はいろいろ恥ずかしくなって、持っていたレジ袋を後ろに隠した。


(そうだ、ご近所さんだった・・・。)


どんなに職場で避けようと、生活圏が同じだと、会う確率は高くなる。

「今日は、お休みですか?」

「ううん。日勤で・・・。夕飯、買いにきたの。」

しどろもどろに私は答える。

「そうですか。買う前だったら、夕飯食べに誘いたいところでしたけど。」

にこっと微笑まれ、私は胸を震わせる。

「・・・佐藤くんは、いま帰り?」

「はい。オレも夕飯買いに。」

「そっか。」

落ち着かず、早々と「じゃあ」と言って足を踏み出すと、後ろから手首をつかまれた。


(え?)


驚いて振り向くと、切なげな表情の佐藤くんと目が合った。

「藤崎さん。・・・避けてますか、オレのこと。」

「えっ・・・!そ、そんなことは・・・!」


(あるけど・・・。)


大きな手につかまれたままの手首が熱い。

どうしたらいいのかわからずに、私はそのまま目を伏せる。
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