恋するリスク
それから数回のメールを交わした私たちは、改めてデートの約束をした。


夏の音が近づいた6月の日曜日。

佐藤くんの提案で、水族館へ行くことになった。

私はドキドキという胸の鼓動を抑えながら、待ち合わせの場所に向かっていた。

マンションまで迎えに来てくれるといったけれど、徒歩数分の距離だから、と、私は自分が佐藤くんの駐車場に行くことを押し通した。

それにしても・・・。


(洋服、これでよかったかな・・・。)


歩きながら、自分の服を上から眺める。

昨日の夜から、あーでもない、こーでもないと、クローゼットの中身を出し入れしては、一人ファッションショーを開催していた。

自分の気持ちが、まだ「好き」だと認定を出したわけじゃない。

でもやっぱり、かわいいと思われたい。

だけど・・・気合入ってるな、とも思われたくないし。

その微妙な境界線で、私はあれこれとコーディネートを考えた。

考えに考えた末、白いニットのトップスに、サックスブルーのキュロットスカートを合わせることにした。

一見シンプルだけど、何気なくリボンやフリルが付いているので、よくよく見ればデートっぽい。

髪はゆるくまとめてアップにし、メイクはナチュラルに、なるべく年上感が出ないように気を付けた。

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