恋するリスク
「・・・そんなこと、ないですか?」

「うん・・・。」

避けてるとは言えず、私は咄嗟に嘘をつく。

「じゃあ、一日デートの約束は、期待したままでもいいですか?」

「あっ・・・!」


(そうだった!)


佐藤くんと会わないようにって、そればかり考えていて・・・その約束は、すっかり忘れてしまっていた。

「ごめん。土日休み連絡するって言ってたのに・・・。」

「いえ。忙しいのはわかってますし。

ただ・・・避けられてるとしたら、ちょっと難しいかなって思ってて。」

「・・・避けてるっていうか、合わせる顔がないっていうか・・・。」

私はもごもごと口ごもる。

「この前のことなら本当に、気にしないで下さい。

病院で全然会えないので、オレは単純に、藤崎さんに会いたくて。」

会いたいと、ストレートに言われた。

その言葉に、一気に顔が熱くなる。

「じゃあ、連絡待ってます。」

「うん・・・。」

佐藤くんは軽く会釈をすると、コンビニの中へと入って行く。

キュンと鳴る胸の音を聞きながら、私はその背中を見送った。



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