俺だけみとけ!

思い





二学期が始まって一週間、もう文化祭が近づいていた。


これと言って楽しくなかった高1の文化祭…


正直めんどくさい。




「ねぇ、今回屋台クラスで出せるし楽しみじゃない?」




隣でニコニコしながら歩く明里。


明里と2人で居られるのはこの学校までの道のり20分だけだ。


俺にとってはすごく短い。


太陽に照らされる明里の額の汗が、太陽に反射して輝いて見える…




『何するんだろなぁ〜…』


「何するかわかんないけど楽しみだね♪」


『だな☆』




明るく返事を返すが、今年は明里と一緒に回れない…


明里の隣で歩く人は、俺じゃなく宮地さんだから。




< 23 / 203 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop