俺だけみとけ!



―明里side―



『そんな事宮地さんに訊けば?』




そう吐き捨てるように言われた。


席を立ったひぃを止められなかった。




「そう…だよね」




ひぃに毎日朝、和哉先輩とのメールのやり取りしか話さなくなっていた。


私が一方的に話してばっかだった。


そりゃ、嫌になるよね…


私がその立場だったら嫌だ。




『なぁー明里、もっと緋色と話したら?』


「…」


『幼なじみって、彼氏が出来たからって態度そんなに変えられんの?』




悠の言葉が胸に突き刺さった。






< 25 / 203 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop