俺だけみとけ!
―明里side―
『そんな事宮地さんに訊けば?』
そう吐き捨てるように言われた。
席を立ったひぃを止められなかった。
「そう…だよね」
ひぃに毎日朝、和哉先輩とのメールのやり取りしか話さなくなっていた。
私が一方的に話してばっかだった。
そりゃ、嫌になるよね…
私がその立場だったら嫌だ。
『なぁー明里、もっと緋色と話したら?』
「…」
『幼なじみって、彼氏が出来たからって態度そんなに変えられんの?』
悠の言葉が胸に突き刺さった。