俺だけみとけ!




《ガラガラガラ…》



ん?




「橘先輩!これ、良かったら食べてください!」



顔を上げるとそこには愛菜ちゃんが立っていた…


え?


渡してくるたのは可愛くラッピングされたクッキーだった。




『あっ、ありがと…』


「では、お昼休み中失礼しました」




そう言って愛菜ちゃんは教室を後にした…




「あの子積極的よね?」


『相当緋色の事が好きなんだな…』




いつも愛菜ちゃんの積極的さには驚かされるばかりだ。


嬉しいけど、不思議な気持ち…


愛菜ちゃんにはっきり言ってあげないといけない気がする。




「あの子文化祭の時にひぃに挨拶下の方子だよね?」


『そうだけど』


「今どきあんな積極的な子いないね」




好きな人に一生懸命なんだな…


自分で言うのもあれだけどさ。




『あぁ、俺も手作りクッキー貰いてー!!』


「あんたには一生無理ね」


『ったくるいはどストレートだな』





悠とるいの絡み合いはみてて楽しい。


しょーもない出来事でも、笑い話にすぐ変えられる。






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