そんなアナタが好きです。

「彼方があぁやって女に本気になったとこは始めてみた」









いつの間にいたのか樹くんこと
高梨 樹(たかなし いつき)が横にたっていた。









「そうなのか？ってお前ら腐れ縁だったな！」





「そうだ。きっと本当に虹村…遥音の方が好きなんだろう…」









樹くんは委員会で遥緋と一緒だから遥緋の方はよく知っている。




お堅い者同士もしかしたら気が合うのか、
喧嘩してるとこを一度も見たことない。









「だろうな！
まぁあんなだったらまかせれるかな」









俺がそう言うと樹くんは彼方の言った方を見やりながら呟く。









「あいつは何かと恋愛では不器用だからこれからまた色々ありそうだか俺は黙って見とくしかないのだろうな」





「あーそうかもな…」









樹くんは堅すぎて恋愛に向いてないんだよね笑

顔はいいんだからモテるはずなんだけど…




目立った噂は聞いたことないんだよな。









まぁどっちにしろ、これからの彼方の恋っつーやつは遥緋がいる限り難しいだろうな。





俺はできるだけ手伝うけど。







そう心に誓った。