シンシな彼氏~恋人はジェントルマン~
「いや、会ったこともないから、私の彼氏とどっちが優しいなんて比べられないなぁって・・・」

陽菜の圧力に押されて、何ともあいまいな返答になってしまった。
本当は「優しそうだけど、下心丸出しだね」とでも言ってやりたかった。
いや、本当は「優しそう」とも微塵も思ってないけど。


「まぁそりゃそうだけどさ、歩道側に誘導してくれるとか、フツーそんなことしてくれる?あんなの心底優しい男しかできないと思うんだよね。
優奈はそんなのしてもらったことあんの?」


もう駄目だ。
何を答えても無駄っぽい。
陽菜の彼氏を褒めちぎって、陽菜が満足するまでこの場は終わらない。

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