恋愛遭難★恋は水もの〜パツンと教訓!〜

「いやぁ、課長……考えすぎですよ。実際踏みつけたり出来ませんし」

言いながら、少しいい気分だった。

ーーー確かに。課長が言うように私は、この先課長を踏みつけて生きていける訳か。なんか、それはいいかも。


「ニヤニヤするな。気持ちが悪い……あ〜山田」


「はい?」


「このタオルはいらないから、蕎麦とかえてくれ」


「は? 無理ですよ。お蕎麦は用意してませんし」

すると、課長は大きくため息をついて奥へ入って行った。


ーーーん? 何? 私、帰ってもいいのかな?

静かにドアを閉めて、廊下を歩き始めた時に声がかけられた。
< 7 / 223 >

この作品をシェア

pagetop