桃色クレヨン

俺はお弁当広げた。


『美味しそうね。』


天宮ゆりは絵を描きながらそう言った。


『そうか?』


『うん。あなたが作っているの?』


『いや…お母さんが…。』


『羨ましい…な…。』


天宮ゆりはそう聞こえるか聞こえないかぐらいの声で言った。


『えっ?』


『ううん。こっちの話。その玉子焼きなんて本当に美味しそうね!』


っと笑って言った。


『あげよっか?』


『いいの?』


『うん。』


『ありがとう。』


そう言ってまた笑った。


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