幼馴染と甘恋っ!♡






クラスメートの相楽に呼び出された空き教室で、



2人だけの教室で、




静かに泣き声が聞こえた。




2人だけのはずだけど、



相楽は泣いてない。




誰の泣き声かなんて


顔を見なくても本能的に分かる。






誰よりも知ってる泣き声。


1番愛しくて、1番近くて


誰よりも遠い、唯の声。





「…圭…ちゃ…っ」





唯が、ドアのところで



目を見開いて小さく震えながら泣いている。



苦しくて、見ていられなくて、




「み…みちゃってごめん…ねっ」





そう言って走り去る唯を本当は



引き止めて抱きしめたくて、



泣いている唯がやりきれなく辛くて





でも、幼馴染の俺は


唯が好きな俺は



どんなカオで、どんな気持ちで




唯を追いかければいいのか、わからない。




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