幼馴染と甘恋っ!♡







「なんだか上機嫌だねっ、叶ちゃん」





体育が終わって昼休み、唯にまでそんなことを言われてしまった。




「そ、そんなに?」



「うんうん、そんなに♪

何かあったの?」



唯が首を傾げて聞いてくる。



あ、ありましたとも!!


北野に、好きって言われましたとも!!




私はすごくハッピーですよ!




「なんでもないよ。そういう唯だって、この前からめっちゃ幸せそうだよ。」




そう、あの例のテスト勉強の日から



唯はいつにも増して幸せそうな上、輝いてる。





やっぱり、やったのか?海崎王子。




幼馴染卒業した瞬間、我慢爆発ですか?





「…んっ…あのね…っ」




唯はあからさまな反応で、そのことを切り出そうとする。




わっかりやすぅ!




私はうんうん、と頷いて唯に耳を寄せた。





「…圭ちゃん、と…」




「うんうん」




「……(モゴモゴ)…した…よ…っ」





「え?何をしたって?聞こえない」




「…だから…(モゴモゴ)…」



「もっと大きい声で」





「…ん…ふぅ…っ…」





私がそうやってからかってると、唯は泣き出した。



うわーーーお、可愛い!!



海崎くんも、こんな唯をみながら


頭がくらくらしてたんだろう。





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